皇神(読み)スメカミ

デジタル大辞泉 「皇神」の意味・読み・例文・類語

すめ‐かみ【皇神】

《「すめがみ」とも》
神を敬っていう語。すべかみ。
山科石田いはたもりの―にぬさ取り向けて」〈・三二三六〉
皇室祖先である神。皇祖の神。すべかみ。
「そらみつ大和やまとの国は―のいつくしき国」〈・八九四〉

すべら‐がみ【皇神】

すめかみ」に同じ。
「たきつ瀬に木綿ゆふかけ祈る―今日のなごしに岩戸あくらん」〈夫木・九〉

すべ‐がみ【皇神】

すめかみ」に同じ。
「―の御手みてにとられてなづさはましを」〈拾遺神楽歌

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精選版 日本国語大辞典 「皇神」の意味・読み・例文・類語

すめ‐かみ【皇神】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「すめがみ」とも )
  2. 一定区域を支配する神。各地に鎮座している神々。転じて、一般の神。すべがみ。
    1. [初出の実例]「仍りて、今に至るまで、楯・桙を造りて、皇神(すめかみ)等に奉る」(出典出雲風土記(733)楯縫)
  3. 皇室の祖先に当たる神。
    1. [初出の実例]「吾大王(おほきみ)物な思ほし須売神(スメかみ)の嗣ぎて賜へる吾無けなくに」(出典:万葉集(8C後)一・七七)

すべ‐がみ【皇神】

  1. 〘 名詞 〙すめかみ(皇神)
    1. [初出の実例]「〈本〉須戸加美(スベガミ)は よき日祭りつ 明日よりは 八百万代を 祈るばかりぞ」(出典:神楽歌(9C後)明星)

すべら‐がみ【皇神】

  1. 〘 名詞 〙すめかみ(皇神)
    1. [初出の実例]「さては内侍所に、すべら神となむおはします」(出典:更級日記(1059頃))

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普及版 字通 「皇神」の読み・字形・画数・意味

【皇神】こうしん

天神

字通「皇」の項目を見る

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