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無上秘要 むじょうひようWú shàng mì yào

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世界大百科事典 第2版の解説

むじょうひよう【無上秘要 Wú shàng mì yào】

中国,北周の武帝の命によって編纂された道教教理に関する一種の類書。現存は67巻。当時存在した多数の道教経典を抜粋引用して,宇宙の始源に関する教理から具体的な儀礼にいたるまでを解説したもの。仏教教理学の影響下に北周の通道観で行われた道教教理研究の成果の一つと考えられる。また,散逸した多数の古道経を含み,南北朝末期までの道教を知るうえで重要な価値を有する。【麦谷 邦夫

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世界大百科事典内の無上秘要の言及

【道教】より

… 漢訳仏典ないしは中国仏教が,みずからの宗教をよぶ言葉として用いている〈道教〉の語は,インド仏教の中国的土着化もしくは体質改善の努力と成果とを典型的に象徴しているとともに,中国古来の伝統的な宗教思想信仰に対して,抵抗なく仏教のすべてを受容しうる素地を整備する地ならし機の役割をも果たしてきている。六朝後半期における最高の道教教理学者である陶弘景が,最もすぐれた宗教哲学書として《荘子》内編などとともに漢訳《妙法蓮華経》を挙げ(《真誥叙録》),それよりも半世紀後に北朝(北周)で成立した現存最古の道教教理百科全書《無上秘要》100巻(原欠32巻)に収載する多数の道教経典のうち,経文中にたとえば〈三界〉〈三世〉〈三業〉〈宿命〉〈輪廻〉〈浄土〉〈解脱〉などの仏教漢語をまったく使用していないものは,ほとんど皆無であるといってもよい状況を呈し,ついには《業報因縁経》《本行因縁経》《金光明経》《三元無量寿経》《太上中道妙法蓮華経》などのごとき,経典の名称からして仏教経典と識別困難な多数の道教経典を造出するまでにたちいたるのも,中国仏教が聖人(仏陀)の〈道の教〉として理解され,〈道教〉ともよばれていたことの必然的な帰結であったと見てよい。 漢民族の宗教としてのいわゆる道教が,みずからの教えを道教として意識し,対外的にも道教とよぶようになるのは,もちろん中国仏教のそれよりもはるかにおくれており,4世紀の初め,西晋末期に成立した道教の基礎理論書《抱朴子》の中においてもまだ〈道教〉という2字の成語は用いられていない。…

※「無上秘要」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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