無定形硫黄(読み)むていけいいおう

精選版 日本国語大辞典 「無定形硫黄」の意味・読み・例文・類語

むていけい‐いおう ‥いわう【無定形硫黄】

〘名〙 硫黄同素体中、無定形のもの。コロイド状硫黄、ゴム状硫黄などにいう。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

化学辞典 第2版 「無定形硫黄」の解説

無定形硫黄
ムテイケイイオウ
amorphous sulfur

硫黄の同素体のうち無定形状態のもの.
(1)ゴム状硫黄
(2)白色硫黄:通常の硫黄中に少量含まれており,二硫化炭素に不溶.
(3)沈降硫黄(precipitated sulfur).
(4)コロイド状硫黄(colloidal sulfur):冷たい濃二酸化硫黄水溶液に硫化水素を通じるか,濃チオ硫酸ナトリウム水溶液を濃塩酸で分解するか,あるいは硫黄のエタノール溶液,160 ℃ 以上の溶融硫黄を水に注ぐと得られる.コロイド状硫黄は黄色の微細粒子で,かなり安定である.μ硫黄からなっている.[CAS 7704-34-9]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android