…そのため用いた笹竹やほうきつまり煤竹は神聖視され,道の辻などに納めて小正月の火祭に燃やす所が多い。また東北地方の一部ではこれを煤梵天,煤男と呼んで,正月に庭や肥曳きの肥料の上に立てて注連縄(しめなわ)を張ったりし,北九州の一部では,とくに神棚や囲炉裏(いろり)の自在かぎを払ったほうきは丸く曲げて神棚にあげておく。煤払い後には神棚に灯明を点じ,小豆飯やだんごなどを供える所は多く,ふろに入ってから新たな気持ちで正月飾りを作る所もある。…
…このとき天井などのちりを払うのにむいた枝葉のついた笹竹を煤竹といい,煤竹売が呼び歩いた。また地方により煤男といって長い竿(さお)にわらのぬいごを束ねて結びつけたものも使った。煤払いは江戸時代から明治にかけては大事な年中行事となっていたが,大正,昭和と一般の生活様式や習慣が変化するにしたがってしだいに日も一定しなくなり,呼名も〈大掃除〉となった。…
※「煤男」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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