熊谷宣夫(読み)クマガイ ノブオ

20世紀日本人名事典 「熊谷宣夫」の解説

熊谷 宣夫
クマガイ ノブオ

昭和期の美術史家 元・九州芸術工科大学教授;元・東京国立文化財研究所第一研究室長



生年
明治33(1900)年9月2日

没年
昭和47(1972)年10月15日

出生地
山形県鶴岡市

学歴〔年〕
東京帝国大学文学部美学美術史学科〔昭和2年〕卒

学位〔年〕
文学博士(東北大学)〔昭和37年〕

経歴
昭和2年東京帝大文学部副手、5年帝国美術院附属美術研究所嘱託となり東洋美術文献総目録編纂事業に参加、「美術研究」に室町時代絵画に関する論文を発表。15年朝鮮総督府博物館嘱託となり、大谷探検隊が持って来た西域美術品の調査を行った。19年美術研究所に戻り、22年文部技官、26年美術研究所第一研究部長となり、27年改組により東京国立文化財研究所美術部第一研究室長、37年退官。38年育英工業専門学校教授、43年九州芸術工科大学教授となった。雪舟研究などで知られる。著書に「雪舟等楊」「西域の美術」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「熊谷宣夫」の解説

熊谷宣夫 くまがい-のぶお

1900-1972 昭和時代の美術史家。
明治33年9月2日生まれ。美術研究所で室町時代の絵画を研究し,昭和15年朝鮮総督府博物館にはいり大谷探検隊がもちかえった西域美術品を調査する。26年東京国立文化財研究所第一研究室長,43年九州芸術工大教授。昭和47年10月15日死去。72歳。山形県出身。東京帝大卒。著作に「雪舟等楊」「西域の美術」。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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