熊野杉(読み)くまのすぎ

世界大百科事典 第2版の解説

くまのすぎ【熊野杉】

和歌山県熊野川河口の新宮を輸送基地とする材の称であるが,主産地上流の北山郷(,奈良県吉野郡上北山村,下北山村)である。杉,ヒノキ天然林の蓄積豊かな北山地方の林業開発は,同地方が江戸幕府領となった近世初期に始まるが,その当時から幕府は北山郷14ヵ村に〈木年貢〉制を敷き,本年貢代りに収納する杉,ヒノキ材(長さ3間半の1尺2寸角木)のほか,材木前渡金に当たる〈拝借銀〉を融資し,併せて年800本を超える良材を上納させた。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

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