(読み)キ

デジタル大辞泉 「熙」の意味・読み・例文・類語

き【熙】[漢字項目]

人名用漢字] [音]キ(呉)(漢)
ひかる。かがやく。「光熙
光が行きわたる。ひろまる。ひろめる。ひろい。「熙隆
よろこぶ。たのしむ。「熙熙
[補説]「煕」は正字。「熈」は異体字
[名のりおき・さと・てる・のり・ひろ・ひろし・ひろむ・よし

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「熙」の読み・字形・画数・意味


人名用漢字 14画

(旧字)煕
13画

[字音]
[字訓] たのしむ・ひろい

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(き)。は婦人が授乳している形で、和楽の意がある。〔説文〕十上に「燥(かわ)くなり」とするが、乾燥の意ではなく、〔詩、大雅、文王〕「於(ああ)緝煕(しふき)にして止す」の緝熙光明のあるさま。和楽に光明の意を加えて、和平のさまをいう。

[訓義]
1. たのしむ、よろこぶ、やわらぐ。
2. ひかる、かがやく。
3. ひろい、ひろまる。
4. 起と通じ、おこる。
5. 嬉と通じ、たのしむ。
6. 禧と通じ、さいわい。
7. と通じ、ああ。

[古辞書の訓]
〔名義抄〕煕 ヨロコブ・サカリニ・オコル・イタル・アソブ・オホキナリ・ヒロシ・ヒロマル/煕々 ―トタノシ・ヒロマル 〔字鏡集〕煕 ヒロシ・ナガシ・オホキナリ・ヤハラグ・オコル・イタル・モユ・サカシ・ウルハシ・サカリ・アソブ・ヨロコブ・ヒカリ・ヒロマル・タノシ

[語系]
煕・嬉・禧・xiは同声。それぞれ通用の義がある。煦xioも同系の語。また(起)khi、興xingも声義に通ずるところがあって、〔説文〕三上に「興はるなり」、〔爾雅、釈詁〕に「煕は興なり」とみえる。

[熟語]
熙怡熙育熙乂・熙熙・熙光熙洽熙載・熙事・熙春・熙笑熙蒸熙績・熙然熙泰・熙朝・熙天熙茂熙穆熙雍熙曜・熙隆熙和
[下接語]
栄熙・悦熙・咸熙・光熙・洪熙・事熙・滋熙・緝熙・春熙・純熙・績熙・帝熙・恬熙・雍熙

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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