熱残留磁気(読み)ネツザンリュウジキ(その他表記)thermo-remanent magnetization

デジタル大辞泉 「熱残留磁気」の意味・読み・例文・類語

ねつ‐ざんりゅうじき〔‐ザンリウジキ〕【熱残留磁気】

熱残留磁化

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「熱残留磁気」の意味・わかりやすい解説

熱残留磁気
ねつざんりゅうじき
thermo-remanent magnetization

強磁性体キュリー点より高い温度から磁場中で冷却すると,強い残留磁気を獲得する。これを熱残留磁気と呼び,TRMと略されることが多い。火成岩自然残留磁気は,これらの岩石中に含まれる強磁性鉱物が溶岩から固化するときに得た熱残留磁化によるものである。岩石の熱残留磁化は大変安定しているので,火山岩の残留磁化の測定から地球磁場変化地質時代までたどることができる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android