熱電対合金(読み)ねつでんついごうきん(その他表記)thermocouple alloys

日本大百科全書(ニッポニカ) 「熱電対合金」の意味・わかりやすい解説

熱電対合金
ねつでんついごうきん
thermocouple alloys

異なる金属あるいは合金どうしの両端の結合部の温度が異なると、温度差により異種金属間に電位差熱起電力)を生じる。この現象を利用して温度を測定するための金属(合金)の組を熱電対、これに適した材料を熱電対合金という。この目的のためには、熱起電能の大きいことのほかに、化学的、熱的に長時間安定でなければならない。白金‐(白金+10%ロジウム)の組合せは国際温度目盛の標準温度計として用いられる。そのほか実用されているおもなものに白金‐(白金+13%ロジウム)〔記号PR13、使用温度範囲20~1600℃〕、(ニッケル+10%クロム)‐(ニッケル+3%アルミニウム)〔通称クロメル‐アルメル、CA、20~1200℃〕、銅‐(銅+45%ニッケル)〔通称銅コンスタンタン、CC、零下250~400℃〕などがある。

[及川 洪]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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