熾・燠・煨(読み)おき

精選版 日本国語大辞典 「熾・燠・煨」の意味・読み・例文・類語

おき【熾・燠・煨】

〘名〙
① 「おきび(熾火)」の略。和歌では「沖」「置き」などに掛けることが多い。
伊勢物語(10C前)一一五「おきのゐて身をやくよりもかなしきは宮こしまべの別れなりけり」
滑稽本浮世風呂(1809‐13)前「じうのうへおきをつっかけて持来りし」
② 薪などが燃えて炭のようになったもの。火がつきやすいので燃料に用いる。けしずみ。
※大観本謡曲・草薙(室町末)「皆焼け死にて、その跡のおきは積って山の如し」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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