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燃料噴射ポンプ ねんりょうふんしゃポンプfuel injection pump

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

燃料噴射ポンプ
ねんりょうふんしゃポンプ
fuel injection pump

燃料を噴射するためのポンプ。ディーゼル機関では,カム駆動のプランジャポンプであり,吐出し圧力 7MPaから 100MPaをこすものまである。現在世界的に広く用いられているものにボッシュ式噴射ポンプがあり,特に高速ディーゼル機関では大部分がこれを用いている。プランジャ上部の切り欠きによる噴射量の調節に特色がある。1つのシリンダあたり1つのポンプをもつ方式に対して,1つのプランジャポンプで圧縮した燃料を各シリンダの噴射弁へ分配する方式 (分配式) がある。また,ポンプと噴射弁を一体化したものをシリンダヘッドに取付ける方式のもの (ユニットインゼクタ) がある。ガスタービンでは可変流量のプランジャポンプまたは歯車ポンプが主として用いられ,圧力は 10MPa以下である。いずれの場合も,ポンプから圧送された燃料は,噴射ノズルを用いて高温・高圧の空気中に噴射される。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

燃料噴射ポンプ
ねんりょうふんしゃぽんぷ
fuel-injection pump

ディーゼル機関などで燃料を噴射するために用いるポンプ。燃料は燃料供給ポンプでタンクから吸い上げられ、燃料フィルターを通って噴射ポンプに供給される。また噴射ポンプには機関の回転数の上限を決めたりするガバナーと、噴射時期を調節するタイマーがついている。噴射ポンプ自体は100気圧以上の高圧を燃料に加えられるプランジャー式ポンプで、各気筒に一つずつのポンプをもつ列型噴射ポンプと、一つのプランジャーポンプを各気筒で共用し、燃料を分配する分配型噴射ポンプがある。また超高圧噴射を可能にするポンプとして各気筒ごとに噴射ポンプと噴射ノズルを一体化したユニットインジェクターも一部で使用されている。[吉田正武]

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世界大百科事典内の燃料噴射ポンプの言及

【ディーゼルエンジン】より

… ディーゼルエンジンでは燃料の自発火を起こさせるため圧縮比は高く,通常14~23の間にとられ,圧縮終りでシリンダー内での空気は40気圧以上,600℃程度になる。燃料噴射ポンプで数百気圧に加圧された燃料は,クランク回転角で上死点より20度程度前に噴射弁の噴口から燃焼室内に噴射される。その後,燃焼終りまでの過程は4期に分けて考えることができる。…

【噴射ポンプ】より

…燃料噴射ポンプともいう。ディーゼルエンジンなどのシリンダー内に燃料を噴射させるポンプ。…

※「燃料噴射ポンプ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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