ディーゼル機関(読み)ディーゼルきかん(英語表記)diesel engine

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ディーゼル機関」の意味・わかりやすい解説

ディーゼル機関
ディーゼルきかん
diesel engine

1897年ドイツの技術者 R.ディーゼルが発明した,圧縮着火による往復動内燃機関。圧縮点火機関ともいう。シリンダには空気だけが吸入されるが,圧縮比が比較的高い (14~25) ため,シリンダ中で圧縮された空気の圧力は3~6MPa,温度は 500℃内外に達する。そこへシリンダヘッドに取付けた燃料噴射弁から,液体燃料噴射,霧化して,自然発火させ燃焼させるようにしたもので,熱効率が高く,燃料消費率が少い。自動車用などの高速のものから船舶用や産業用の低速高出力のものにいたるまで,広く使用されている。燃料は低・中速のものでは重油,高速のものでは軽油を用い,4サイクルと2サイクルがある。

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