最新 地学事典 「爺爺岳火山」の解説
ちゃちゃだけかざん
爺爺岳火山
Chachadake volcano
国後島の北部,太平洋側にある基底20×14km,標高1,822mの成層火山。気象庁活火山では爺爺岳(Chachadake)。別名はTyatya。古期山体を覆って,新期山体が形成された。頂部には直径約2kmのカルデラがあり,カルデラ内では中央火口丘が形成され,溶岩流がカルデラ底およびカルデラ外に流出。新期山体の北西麓および南西麓には多くの側火山体が認められる。テフラ調査の結果から過去1,000年間では高い頻度で噴火したことが推定されている。1812年には中央火口丘で噴火し,その噴煙が海上から目撃された。1973年の噴火では北麓の割れ目火口から噴火が始まり,その後に南麓からも噴火した。特に南麓の噴火の規模が大きく,対岸の根室地域でも降灰があった。噴火は断続的に1981年まで続いた。岩石は玄武岩~玄武岩質安山岩が卓越し,安山岩も伴う。
執筆者:中川 光弘
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

