片趣(読み)カタオモムキ

デジタル大辞泉 「片趣」の意味・読み・例文・類語

かた‐おもむき【片趣】

[名・形動ナリ]心を一方にばかり寄せること。いちずなさま。
「―なるをば、猪武者とてよきにはせず」〈平家一一

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精選版 日本国語大辞典 「片趣」の意味・読み・例文・類語

かた‐おもむき【片趣】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) 一方にだけ心を寄せて、他を顧みないこと。また、そのさま。偏執。いちず。
    1. [初出の実例]「いはのねにかたおもむきになみうきてあはびをかづくあまのむらぎみ」(出典:山家集(12C後)下)
    2. 「かた趣きなるをば、猪のしし武者とて、よきにはせず」(出典:平家物語(13C前)一一)

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