偏執(読み)ヘンシュウ

  • へんしつ
  • へんしゅ
  • へんしゅう ‥シフ
  • へんしゅう〔シフ〕

デジタル大辞泉の解説

[名](スル)《古く「へんじゅう」とも》
かたよった考えをかたくなに守って他の意見に耳をかさないこと。へんしつ。「自説に偏執する」
他をねたましく思うこと。
「扨(さて)は何者ぞ―を起こし害せしか」〈浄・出世景清
へんしゅう(偏執)」に同じ。

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大辞林 第三版の解説

へんしゅう偏執
へんじゅとも
へんしゅう(偏執)に同じ。 -の心を失ひつつ/太平記 14
スル
古くはへんじゅうとも
かたよった執着。
かたよった考えに固執し他人の意見を受け入れないこと。へんしつ。 公平の意見を持し、自党の利益に-せざるものは/もしや草紙 桜痴

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 (「しつ」は「執」の慣用音) =へんしゅう(偏執)
※恋慕ながし(1898)〈小栗風葉〉五「一種の偏執(ヘンシツ)なる儒教的教育を受けたお庸(つね)が」
〘名〙 (「へんじゅ」とも)
※太平記(14C後)一四「当家も他家も推並て偏執(ヘンシュ)の心を失ひつつ」
※義経記(室町中か)五「義経をへんじゅするぞ。目な見やりそ」
〘名〙 (古く「へんじゅう」とも)
① 仏語。片寄った執着。一つの考えに固執すること。偏見によって他の意見を受けつけないこと。片意地なこと。へんしつ。へんしゅ。
※維摩経義疏(613)観衆生品第七「欲大士不偏中之行新発及二乗之分別偏執也」
※源平盛衰記(14C前)三「太政入道は極たる大偏執(ヘンシフ)の人にて」
② 他をうらやみそねむこと。他をねたましく不愉快に思うこと。へんしつ。へんしゅ。
※浄瑠璃・以呂波物語(1684頃)二「それは人のへんしうにて、かれをそねみ雑説すると覚へたり」

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