片颪村(読み)かたおろしむら

日本歴史地名大系 「片颪村」の解説

片颪村
かたおろしむら

[現在地名]白州町花水はなみず

釜無川左岸の氾濫原から韮崎台地(七里岩台地)上に位置し、南はだいはら村。台地上に枝郷中島なかじまがある。天正一〇年(一五八二)七月一三日の北条家印判状写(甲州古文書)に知行方七〇貫文として「片おろし」とみえ甲州をめぐる徳川氏との合戦を前にして、旗先において戦うことを申出た藤島甚兵衛に与えられている。慶長六年(一六〇一)検地帳(県立図書館蔵)があるが、一部のため村全体の数値は不明。慶長古高帳では高二二六石余、旗本曲淵氏知行、ほかに大宮おおみや大明神領三斗余。寛文一二年(一六七二)の検地帳(県立図書館蔵)によると高三二四石余、名請人一三四、うち屋敷もち四〇。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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