牙を鳴らす(読み)きばをならす

精選版 日本国語大辞典 「牙を鳴らす」の意味・読み・例文・類語

きば【牙】 を 鳴(な)らす

動物などが牙を噛み合わせて音を出す。
社会百面相(1902)〈内田魯庵破調「牙(キバ)を鳴らしてゐる狼が鳩のやうに柔順になれと自分の犠物(えもの)に強ゆるやうなもんです」
歯ぎしりして、くやしがり、また、おこる。物すごい顔つきをしておこったりくやしがったりする。
浄瑠璃蝉丸(1693頃)一「にっくいやつはなを姫ときばをならしてかたらるれば」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「牙を鳴らす」の意味・読み・例文・類語

きばら・す

牙をむき出しにする。敵意をあらわにする。
くやしがったり怒ったりして歯ぎしりをする。
「にっくい奴は直姫と、―・して語らるれば」〈浄・蝉丸

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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