破調(読み)ハチョウ

デジタル大辞泉 「破調」の意味・読み・例文・類語

は‐ちょう〔‐テウ〕【破調】

短歌俳句などの定型詩で、音数に多少が生じること。字余り字足らずなど。

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精選版 日本国語大辞典 「破調」の意味・読み・例文・類語

は‐ちょう‥テウ【破調】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 物事調子が、普通よりずれていること。
    1. [初出の実例]「少し経って丘の下の家で飼牛が破調(ハテウ)一つ唸った」(出典:どぜう地獄(1924)〈岡本一平二九)
  3. 短歌や俳句などで、決まった音律をはずすこと。

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世界大百科事典(旧版)内の破調の言及

【短歌】より

…第1句(5)を初句,頭句,起句,第2句(7)を胸句,第3句(5)を腰句,第5句を結句,尾句,落句などと呼んでいる。5句31拍に合わない作を〈破調〉といい,長すぎるものを〈字あまり〉,短いものを〈字足らず〉と呼ぶ。また〈首(しゆ)〉という単位を用いて,1首,2首というふうに数える。…

※「破調」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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