牛ヶ原城跡(読み)うしがはらじようあと

日本歴史地名大系 「牛ヶ原城跡」の解説

牛ヶ原城跡
うしがはらじようあと

[現在地名]大野市牛ヶ原

牛ヶ原北方の鍋床なべとこ山中腹、東西三〇間、南北四〇間ほどの平地にある。「太平記」巻一一(越前牛原地頭自害事)に「淡河右京亮時治ハ、京都ノ合戦ノ最中、北国ノ蜂起ヲ鎮メン為ニ越前ノ国ニ下テ、大野郡牛原ト云所ニゾヲハシケル」とある、時治の拠ったのはこの牛ヶ原城と推定される。元弘三年(一三三三)六波羅ろくはら陥落後、平泉へいせん(跡地は現勝山市)衆徒に攻められて淡河氏は一族もろともに当城で滅亡した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android