牛ヶ原城跡(読み)うしがはらじようあと

日本歴史地名大系 「牛ヶ原城跡」の解説

牛ヶ原城跡
うしがはらじようあと

[現在地名]大野市牛ヶ原

牛ヶ原北方の鍋床なべとこ山中腹、東西三〇間、南北四〇間ほどの平地にある。「太平記」巻一一(越前牛原地頭自害事)に「淡河右京亮時治ハ、京都ノ合戦ノ最中、北国ノ蜂起ヲ鎮メン為ニ越前ノ国ニ下テ、大野郡牛原ト云所ニゾヲハシケル」とある、時治の拠ったのはこの牛ヶ原城と推定される。元弘三年(一三三三)六波羅ろくはら陥落後、平泉へいせん(跡地は現勝山市)衆徒に攻められて淡河氏は一族もろともに当城で滅亡した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android