日本歴史地名大系 「牛根郷」の解説 牛根郷うしねごう 鹿児島県:垂水市牛根郷近世鹿児島藩の外城の一つ。鹿児島藩直轄領。「三州御治世要覧」によると、所属村は麓(ふもと)村(牛根村)・二川(ふたがわ)村・境(さかい)村の三ヵ村で、大隅郡所属とされている。しかし境村は囎唹(そお)郡に所属しており、初め福山(ふくやま)郷のうちにあったが、のち牛根郷に編入された(寛文四年郡村高辻帳、「三国名勝図会」)。なお安永九年(一七八〇)当郷の郷士・農民は福山野(ふくやまの)馬牧(現福山町)の一部を開発し、天明二年(一七八二)に囎唹郡福地(ふくち)村(現同上)と命名した(「福山町郷土誌」など)。「薩隅日地理纂考」は福地村を含めて牛根郷は四ヵ村で構成されるとしており、同村は明治一九年(一八八六)から同二二年の間に福山郷へ編入されたとみられる(同一九年地方行政区画便覧など)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by