牛越渡戸
うしごえわたど
角五郎丁西部から広瀬川を、現在の牛越橋の地点を川内の三居沢に至る渡しで、「封内風土記」「奥陽名数」のいう仙台三渡戸の一。上手には賢淵があった。別に角五郎渡とも称したが、牛越の名は仙台城普請の際に牛車で石を運んだためとも(封内風土記)、また寛永一五年(一六三八)二代藩主忠宗が仙台城二の丸を築く時、北西の国見峠方面から仙台石を切出して牛に運ばせたことに由来するとも伝える。酷寒の折には二〇間余の仮橋を設けたという(封内風土記)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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