寺請証文(読み)てらうけしょうもん

精選版 日本国語大辞典 「寺請証文」の意味・読み・例文・類語

てらうけ‐しょうもん【寺請証文】

草茅危言(1789)七「寺請証文の事を改させらる可御言有しを」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

山川 日本史小辞典 改訂新版 「寺請証文」の解説

寺請証文
てらうけしょうもん

寺手形宗旨手形寺請状寺証文・寺請往来とも。江戸時代寺請制度にもとづき,寺院檀徒に対しキリシタンではなく自分の檀家であることを証明した文書。檀家の人々の旅行や転居の際に発行され,身分証明書としての性格をもった。とくに戸籍の移動時に新しい檀那寺宛に発行された寺請証文は寺送状などとよばれる。

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「寺請証文」の意味・わかりやすい解説

寺請証文
てらうけしょうもん

宗旨手形」のページをご覧ください。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の寺請証文の言及

【仏教】より

…二つには幕府が行った人別宗門改によって,近世寺檀制度が生まれたことである。幕府は毎年,キリシタン宗門改を人別に実施し,このとき各人から寺請(てらうけ)証文を提出させた。寺請証文は檀那寺の僧が檀家各人について,当人が自分の寺の檀家であってキリシタンでないことを書いた証文である。…

※「寺請証文」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

靡き

1 なびくこと。なびくぐあい。2 指物さしものの一。さおの先端を細く作って風にしなうようにしたもの。...

靡きの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android