牟田寄村
むたよりむら
[現在地名]佐賀市兵庫町大字瓦町字牟田寄
低平な水田地帯で堀が多く、環濠集落である。堀岸から牡蠣殻や弥生式土器が発見されており、古くから集落を形成していたと考えられる。平尾村・千住村に接し、千住の経島寺など由緒ある寺院が近くにあって、当村にも光明寺跡・阿弥陀院跡・伽藍跡・本明寺跡・有通寺跡など、寺院名の呼称が残っている。正保絵図に村名がみえる。
白石鍋島家(鍋島山城家)・村田鍋島家(鍋島内記家)など親類といわれる鍋島家の重臣の知行地で嘉永六年(一八五三)写の大小配分石高帳によれば、白石鍋島家は物成九一石、村田鍋島家は物成二六七石を徴収している。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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