日本歴史地名大系 「牟礼神社」の解説 牟礼神社むれじんじや 山口県:阿武郡むつみ村吉部村牟礼神社[現在地名]むつみ村大字吉部上 牟礼吉部上(きべかみ)の東、権現(ごんげん)山頂上に鎮座。祭神は伊邪那美命・速玉之男命・品陀気命・足仲彦命・気長足姫命で、ほかに九神を配祀する。古くは牟礼山権現社と称し、社伝によれば寛永二〇年(一六四三)紀伊熊野(くまの)より勧請とあるが、「注進案」は同年近江坂本の山王(さかもとのさんのう)二十一社(現滋賀県大津市日吉大社)を勧請祭祀したとする。また同書は「寺社旧記曰」として往古は吉部のうち田桑山にあったが、天台の僧浄蔵貴所が権現社に参籠、熊野三所権現の夢告を得たという。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by