牧する(読み)ボクスル

デジタル大辞泉 「牧する」の意味・読み・例文・類語

ぼく・する【牧する】

[動サ変][文]ぼく・す[サ変]
家畜を飼ってふやす。
「羊を―・するを以て業と為せしが」〈中村訳・西国立志編
人民をやしないおさめる。
「今の人民は鎌倉以来封建の君に―・せられたるものなれば」〈福沢文明論之概略

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精選版 日本国語大辞典 「牧する」の意味・読み・例文・類語

ぼく‐・する【牧】

  1. 〘 他動詞 サ行変 〙
    [ 文語形 ]ぼく・す 〘 他動詞 サ行変 〙
  2. やしないおさめる。また、管理、運営する。
    1. [初出の実例]「今の人民は鎌倉以来封建の君に牧せられたるものなれば」(出典:文明論之概略(1875)〈福沢諭吉〉六)
  3. 牛馬など家畜類を放し飼いにしてふやす。飼う。
    1. [初出の実例]「少時羊を牧するを以て業と為しが」(出典:西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉七)
  4. 処理する。しまつする。
    1. [初出の実例]「洒水牧泥土、折楊払蚊虻」(出典:孤山先生遺稿(1816)牧牛詞)

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