物嘆(読み)ものなげかし

精選版 日本国語大辞典 「物嘆」の意味・読み・例文・類語

もの‐なげかし【物嘆】

〘形シク〙 (「もの」は接頭語) 何となく不満でため息が出るようなさまである。
※歌仙本貫之集(945頃)五「秋はわが心のつまにあらねども物なけかしき比にもあるかな」
ものなげかし‐げ
〘形動〙
ものなげかし‐さ
〘名〙

もの‐なげき【物嘆】

〘名〙 心配苦労。悲しみ。
※栄花(1028‐92頃)浦々の別「公家・私今の物なげきにして、しづ心なし」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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