物恨(読み)ものうらめし

精選版 日本国語大辞典 「物恨」の意味・読み・例文・類語

もの‐うらめし【物恨】

  1. 〘 形容詞シク活用 〙 ( 「もの」は接頭語 ) 何となくうらめしい。
    1. [初出の実例]「中比、ものうらめしうおぼしたるけしきの、時々見え給しなどを、おぼしいづるに」(出典:源氏物語(1001‐14頃)幻)

物恨の派生語

ものうらめし‐げ
  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙

もの‐うらみ【物恨】

  1. 〘 名詞 〙 物事をうらむこと。何となく嫉妬(しっと)気持をいだくこと。ものえんじ。
    1. [初出の実例]「すずろなる物うらみし」(出典:能因本枕(10C終)三〇六)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む