物沙汰(読み)ものさた

精選版 日本国語大辞典 「物沙汰」の意味・読み・例文・類語

もの‐さた【物沙汰】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 物事を処理すること。特に訴訟を受理して判定すること。裁判。御物沙汰(おんものさた)
    1. [初出の実例]「守上裁之趣、物沙汰之時者、可退之歟」(出典:後日之式条‐寛元二年(1244)一〇月九日)
    2. 「此の如く物沙汰に聊も私なく理のままに行ひ候はば」(出典:栂尾明恵上人伝記(1232‐50頃)下)
  3. 噂になること。評判
    1. [初出の実例]「あく事千里をかくるなれば、京にはばかるほどのものざたにて」(出典:本福寺跡書(1560頃)本福寺善道俗姓之事)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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