物集女車塚古墳(読み)もずめくるまづかこふん

日本歴史地名大系 「物集女車塚古墳」の解説

物集女車塚古墳
もずめくるまづかこふん

[現在地名]向日市物集女町 南条

向日丘陵の北東部、標高二二―二〇メートルの、東に緩やかに傾斜する斜面上にある東面する前方後円墳

北西三〇〇メートルに淳和天皇火葬塚がある。「山州名跡志」は淳和天皇御葬所の次に「左右所巽方一町余、是則御車納所歟」と記し、「山陵志」にも「物集村有墳、曰車塚相伝淳和帝霊車火於此猶可擬山陵」とある。車塚という名はこれに由来する。

墳丘は、昭和元年(一九二六)の道路(府道樫原―高槻線)拡幅によって前方部の半ばを削られている。現存する墳丘の規模は全長四五メートル、後円部直径二八メートル、前方部幅三八メートル。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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