特牛の(読み)コトイウシノ

デジタル大辞泉 「特牛の」の意味・読み・例文・類語

こというし‐の〔ことひうし‐〕【特牛の】

[枕]特牛租米屯倉みやけに運ぶところから、地名の「みやけ(三宅)」にかかる。
「―三宅のかたにさし向かふ」〈・一七八〇〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「特牛の」の意味・読み・例文・類語

こというし‐のことひうし‥【特牛の】

  1. こというしが貢物を屯倉(みやけ)に運ぶというところから「屯倉(みやけ)」と同音の地名「三宅(みやけ)の潟(かた)」にかかる。
    1. [初出の実例]「牡牛乃(ことひうしノ) 三宅の潟に さし向かふ 鹿島の崎に さ丹(に)塗りの 小舟を設(ま)け」(出典万葉集(8C後)九・一七八〇)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android