家庭医学館 「特発性膝骨壊死」の解説
とくはつせいひざこつえし【特発性膝骨壊死】
大腿骨(だいたいこつ)の遠位部(ももにある大腿骨が膝(ひざ)の関節をつくっている部分)の骨が壊死した状態です。
60歳以上の女性によくみられることが特徴で、大腿骨内側顆部(だいたいこつないそくかぶ)の関節面に圧倒的に多くおこります。
まれですが、大腿骨外側顆部の関節面に発生することもあります。
[症状]
急激な膝の痛みで発病します。夜間に痛むことが多く、関節液がたまることもあります。
しかし、関節の動きはあまり悪くはなりません。
[治療]
壊死の範囲が狭い場合は、自然に治癒(ちゆ)することもありますが、多くの場合、骨切り術や人工膝関節単顆置換術(じんこうしつかんせつたんかちかんじゅつ)といった手術が必要になります。