日本歴史地名大系 「犀宮社」の解説 犀宮社さいのみやしや 長野県:東筑摩郡明科町塔ノ原村犀宮社[現在地名]明科町中川手 塔ノ原犀ノ宮ともいう。塔(とう)ノ原(はら)村の犀(さい)川右岸にあり、社殿は犀川を背に東面して鎮座する。享保九年(一七二四)の「信府統記」には「三社大明神、塔ノ原村、鳥居アリ、縁起来由知レス」とあり、「東筑摩郡村誌」には「犀宮社、村社ナリ、東西三十八間、南北十七間三尺二寸、面積二反二畝六歩、塔原耕地ニアリ、日本武尊・大山祇命・武御名方命ヲ祭ル」とあるが、犀川を挟んで社殿が西向きになって、南安曇(みなみあずみ)郡穂高(ほたか)町の穂高神社の東方にあることを考えると、犀ノ宮は三の宮で、穂高神社の古称三宮穂高社に通じる呼称とも解せられ、「延喜式」に記載の名神大社穂高神社に関係の深い神社とみるのが妥当であろう。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by