普及版 字通 「犒」の読み・字形・画数・意味


14画

[字音] コウカウ
[字訓] ねぎらう

[字形] 形声
声符は高(こう)。高に軍門の象と、また屍骨の象との二系があり、犒の従うところはおそらく軍門の象、すなわち京に近いアーチ状の軍門であろう。〔左伝、僖二十六年〕「師を犒(ねぎら)はしむ」、〔周礼、地官、牛人〕「軍事には其の犒牛を共(供)す」とあり、軍に食牛を供する意。用例はいずれも軍事に関している。〔広雅、釈詁一〕に「勞(ねぎら)ふなり」とみえ、もと軍を迎えて労うことをいう字であろう。

[訓義]
1. ねぎらう、労をねぎらう。
2. 牛酒を供する、飲食物を供する、馳走する。

[古辞書の訓]
〔字鏡集〕犒 ネギラフ・ユク

[熟語]
犒饋・犒給・犒牛犒享犒勤犒功犒師・犒賜・犒賞犒錫・犒設犒賚犒労
[下接語]
飲犒・宴犒・往犒・求犒・給犒・酬犒・頒犒

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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