(読み)とく

精選版 日本国語大辞典 「犢」の意味・読み・例文・類語

とく【犢】

  1. 〘 名詞 〙 牛の子。こうし
    1. [初出の実例]「犢 トク」(出典:温故知新書(1484))
    2. [その他の文献]〔礼記‐郊特牲〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「犢」の読み・字形・画数・意味


19画

[字音] トク
[字訓] こうし

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(しよく)。・牘(とく)の声がある。〔説文二上に「牛の子なり」とあり、また特に作る。

[訓義]
1. こうし。
2. 字はまた特に作る。

[古辞書の訓]
名義抄〕犢 コウシ・ウシノコ

[語系]
犢dok、特dkは声義近く、特は一歳、また三・四歳の獣をいう。通用することがある。

[熟語]
犢外犢角犢子犢児犢車犢鼻犢廬
[下接語]
臥犢・牛犢・駆犢・駒犢・牽犢・孤犢・羔犢耕犢・黄犢・舐犢・青犢犢・乳犢・白犢・放犢・抱犢・牧犢・鳴犢・養犢

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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