犬ヶ浦村
いぬがうらむら
[現在地名]上県町犬ヶ浦
御園村の南東、仁田浦の湾曲部にある。南東部の矛山に弥生時代後期の銅矛を祀った祠があり、遺跡の存在を示す。当地と御園・越高を三浦と称し、耕作地が少なく海を生業の舞台とした。「郡方毎日記」寛永一五年(一六三八)条に「いぬかうら」とみえる。万治三年(一六六〇)の検地帳には伊奈郡犬ヶ浦村とある。元禄一六年(一七〇三)の対州郷村帳では伊奈郷犬ヶ浦として畠木庭物成一八石余、家数一七・社一・寺一、人数一一一・公役人一三・肝入一・猟師八、船四で、寺は禅宗江音寺。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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