犬井村(読み)いぬいむら

日本歴史地名大系 「犬井村」の解説

犬井村
いぬいむら

[現在地名]佐屋町大井おおい

東は鹿伏兎かぶと(現津島市)、西は落合おちあい村に接する大村。尾張国府から乾(西北)方角にあたるためかいぬい村とも書かれ、時に「大井村」ともあるが、明治二〇年(一八八七)頃から大井に定着した。「徇行記」によれば、概高二千七三〇石余は一円蔵入地。田は九九町一反五畝余、畑は一一町一反余。「寛文覚書」に戸数一七八、人数八九五とある。「徇行記」に「此村ハ西ノ切・中ノ切・東ノ切ト三組ニ分ル、支邑ヲ北野ト云、高百石ニ四町五反五畝余ニアタリ、地ツマリ所故、貧村ニテ小百姓ハカリ也、姥弥八田面・常願勘平田面・犬井新田、此田畝ヲ五十六口ニ割、年番ヲ四ツヽニ積リニテ年行事ヲ十四人立、年々割替ル由、十二ケ年毎ニ地割スルト也」とあり、特殊な地割慣行が知れる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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