犬塚惟重(読み)イヌヅカ コレシゲ

20世紀日本人名事典 「犬塚惟重」の解説

犬塚 惟重
イヌヅカ コレシゲ

大正・昭和期の海軍大佐,ユダヤ人問題研究家



生年
明治23(1890)年7月11日

没年
昭和40(1965)年2月19日

出身地
東京

別名
別名=宇都宮 希洋

学歴〔年〕
海兵卒

経歴
昭和14年支那方面艦隊司令部付、17年いくしま丸艦長。軍令部第3部勤務の時代にロシア革命がきっかけとなって、ユダヤ人研究をはじめる。第2次世界大戦前、旧満州国の開発にユダヤ人資本の協力を頼む計画がたてられ、その遂行のため奔走。昭和14年ナチス・ドイツの対ユダヤ人政策への批判を織りこんだ「ユダヤ問題と日本」を出版。戦局が悪化する中で、常に正面からユダヤ人問題と取り組んだ。のちエチオピア協会理事。57年イスラエルに建てられたヤド・ヴァシエム記念館にユダヤ人を救った証としての遺品永久展示されることになった。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「犬塚惟重」の解説

犬塚惟重 いぬづか-これしげ

1890-1965 大正-昭和時代前期の軍人
明治23年7月11日生まれ。昭和14年支那方面艦隊司令部付,17年いくしま丸艦長。海軍大佐。ユダヤ問題研究家として知られる。昭和40年2月19日死去。74歳。東京出身。海軍兵学校卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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