犬死(読み)いぬじに

精選版 日本国語大辞典 「犬死」の意味・読み・例文・類語

いぬ‐じに【犬死】

〘名〙 何か意味のあるつもりであっても、結局は何の役にも立たず、名誉にもならない死に方現代では社会的意味に重点をおいていう場合が多い。徒死。むだじに。
※半井本保元(1220頃か)下「自害をしたらばよかるべきに、犬死せんずるござんなれ」
読本椿説弓張月(1807‐11)後「ここにて自殺(じさつ)し給はんは、潔(いさぎよ)きに似て犬死(イヌジニ)なり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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