犬田布貝塚(読み)いぬたぶかいづか

日本歴史地名大系 「犬田布貝塚」の解説

犬田布貝塚
いぬたぶかいづか

[現在地名]伊仙町犬田布 連木竿

海岸より五〇〇メートル、標高五五メートルの隆起珊瑚礁の崖下にある。県指定史跡。陸産貝のヤマタニシを主とする特殊性のある貝塚で、岩陰から前庭部にかけて良好な包含層がある。昭和五八年(一九八三)の発掘調査により土器は無文の宇宿上層a式のほか、当貝塚出土の土器を標式とした新形式の犬田布式土器が出土している。石器には石斧・敲石・磨石・石皿などがあるが、なかでも磨製石斧が多く、注目される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android