精選版 日本国語大辞典 「狂花」の意味・読み・例文・類語 くるい‐ばなくるひ‥【狂花】 〘 名詞 〙① 時節はずれに咲いた花。特に、冬にくるい咲きをした花。かえり花。くるいざき。《 季語・冬 》[初出の実例]「水の面に垂れし一枝のくるひ花」(出典:樝子の花(1935)〈軽部烏頭子〉)② =くるいざき(狂咲)③[初出の実例]「先夜、僕等夫婦が吾妻屋で相擁して泣いたり、林を歩いて昔を語ったり、ヴァイオリンを弾いて昔の譜を繰返したりした、あれは要するに狂花(クルヒハナ)に過なかったので」(出典:夫婦(1904)〈国木田独歩〉五) きょう‐かキャウクヮ【狂花】 〘 名詞 〙 季節はずれに咲く花。くるい咲きの花。くるい花。[初出の実例]「鳥下狂花塢、僧帰脩竹隣」(出典:蛻巖集‐後編(1780)一・冬煖江上晩歩)[その他の文献]〔晉書‐五行志上〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例