狐柳(読み)きつねやなぎ

精選版 日本国語大辞典 「狐柳」の意味・読み・例文・類語

きつね‐やなぎ【狐柳】

  1. 〘 名詞 〙 ヤナギ科の落葉低木。本州中部以北の山地に生える。高さ一~二メートル。全体に短毛を生じる。葉は柄をもち互生。葉身は長さ三~一二センチメートルの楕円形または長楕円形で先端はとがり縁に低い波状鋸歯(きょし)があり、裏面灰白色を帯びる。雌雄異株。四~六月、葉に先だって長さ三~五センチメートルの花穂を出す。雄花は雄しべ二個で葯は黄色、雌花は雌しべ一個で淡黄緑色。果実は広楕円形で短柄をもち、のち二裂して白色綿毛を出す。近畿地方以西にはサイゴクキツネヤナギ、本州北中部にはオクキツネヤナギがある。いわやなぎ。

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動植物名よみかた辞典 普及版 「狐柳」の解説

狐柳 (キツネヤナギ)

学名Salix vulpina
植物。ヤナギ科の落葉低木

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

世界大百科事典(旧版)内の狐柳の言及

【ヤナギ(柳)】より

…花序は細長い円柱形。(6)キツネヤナギS.vulpina Anderss.(イラスト)は関東以北の丘陵地に普通な種で,ヤマヤナギ同様日当りのよい斜面に多い。高さ1m程度の低木。…

※「狐柳」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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