狛江古墳群(読み)こまえこふんぐん

日本歴史地名大系 「狛江古墳群」の解説

狛江古墳群
こまえこふんぐん

[現在地名]狛江市岩戸北三丁目・岩戸南四丁目・猪方一丁目・元和泉一丁目・中和泉一丁目・東和泉一丁目・同三―四丁目

多摩川左岸の立川段丘面に立地し、旧川・旧清水しみず川によって岩戸いわど支群・和泉いずみ支群・猪方いのがた支群の三つのグループに大別できる。かつては七〇基ほどの古墳が群集し、多摩川流域でも有数の古墳群を形成していた。狛江古墳群については、「風土記稿」などの江戸時代の地誌・図会にも二〇基以上の古墳が記載されている。本格的な調査が行われたのは昭和二六年(一九五一)・同二八年に実施された亀塚かめづか古墳の発掘調査からである。同古墳は五世紀末から六世紀初頭に築造された全長四〇メートルの帆立貝形古墳で、墳丘の周囲には幅三―九メートルの周溝が巡る。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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