狢藻(読み)ムジナモ

デジタル大辞泉 「狢藻」の意味・読み・例文・類語

むじな‐も【×狢藻】

モウセンゴケ科多年生食虫植物分布はまれで、沼や水田に浮かび、根はない。茎は長さ20センチ程度。葉は数枚ずつ輪生し、虫が触れると二枚貝のように閉じて虫を捕らえる。夏、水面上に柄を伸ばし、淡緑色の5弁花を開くが1日でしぼむ。埼玉県羽生市の宝蔵寺沼のものは天然記念物

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精選版 日本国語大辞典 「狢藻」の意味・読み・例文・類語

むじな‐も【狢藻】

  1. 〘 名詞 〙 モウセンゴケ科の多年生水草。沼や池などにまれに生える食虫植物。茎は長さ五~二五センチメートル。葉は六~八枚ずつ輪生、ハマグリ状に開閉し小さな虫を捕食する。夏、淡緑色の小さな五弁花が咲き一日でしぼむ。現在は、埼玉県羽生市の宝蔵寺沼が唯一自生地で国の天然記念物。

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動植物名よみかた辞典 普及版 「狢藻」の解説

狢藻 (ムジナモ)

学名Aldrovanda vesiculosa
植物。モウセンゴケ科の漂流性多年草,園芸植物

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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