ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「モウセンゴケ科」の意味・わかりやすい解説
モウセンゴケ科
モウセンゴケか
Droseraceae
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双子葉植物。食虫植物の多年草で、まれに一年草もある。葉には刺激感受性がある。葉の表面の粘液を出す腺毛(せんもう)で小動物を捕らえるもの(モウセンゴケ属)、二枚貝状の葉が開閉し小動物を捕らえるもの(ムジナモ属、ハエトリグサ属)から成る。花は両性で放射相称をなし、総状花序をつくる。萼片(がくへん)、花弁ともに4~5枚、花弁は離生する。雄しべは4~5本であるが、まれに20本のものもある。花柱は3~5本、先端は単純または分裂する。子房は上位で1室、3~5心皮からなる。蒴果(さくか)を結ぶ。多くは水湿地に生え、世界に上記の3属約100種があり、日本にモウセンゴケ属7種とムジナモ属1種が分布する。
[田中法生 2024年3月19日]
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