狩道駅(読み)かりじのえき

日本歴史地名大系 「狩道駅」の解説

狩道駅
かりじのえき

「延喜式」兵部省諸国駅伝馬条にみえる西海道の駅で、駅馬五疋・伝馬五疋が置かれた。大宰府から筑後国府(現久留米市)を経て肥後国方面へ向かう薩摩路(小路)に位置するもので、筑後国最終の駅である。現熊本県玉名郡南関なんかん町の大津おおつ山西麓付近に推定される肥後国大水おおむつ駅に連絡する。比定地は現山川町尾野おの付近、同町甲田こうだ、国道二〇九号付近の現高田たかた海津かいづ付近など諸説があるが、現久留米市南部から筑後市内で確認されている西海道跡は一直線谷口集落である尾野を目指しており、山間部に所在する次駅の位置・連絡を考慮すると、尾野付近が最も有力である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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