独得(読み)どくとく

精選版 日本国語大辞典 「独得」の意味・読み・例文・類語

どく‐とく【独得・独特】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙
  2. ( 独得 ) 自ら会得するさま。独自に会得し他人の企て及ばないさま。
    1. [初出の実例]「朱子の説などは、なるほど古書をひきてさばかるることあれども、徂徠の如くに一々に古にひき合すると云こと、千古独得の見なるべし」(出典:随筆・文会雑記(1782)二)
    2. [その他の文献]〔晉書‐阮籍伝〕
  3. そのものだけが特別に持っているさま。他とまったく変わっているさま。
    1. [初出の実例]「所謂沙翁劇なるものは〈略〉一種独特の詩国を建立して」(出典:坪内博士とハムレット(1911)〈夏目漱石〉下)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「独得」の読み・字形・画数・意味

【独得】どくとく

独自。特有。〔京本通俗小説、拗相公〕此の兩個(ふたり)の人は、是れ獨得の見、誰人(たれひと)か敢て信ぜん。

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