独立粒子模型(読み)どくりつりゅうしもけい(その他表記)independent particle model

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「独立粒子模型」の意味・わかりやすい解説

独立粒子模型
どくりつりゅうしもけい
independent particle model

原子核模型の1つのタイプ。原子核を構成する核子間の強い相互作用を平均化して1つのポテンシャルで置き換え,各粒子はそのポテンシャル中を独立に運動する。ただし核子はフェルミオンであるからパウリの原理が働く。フェルミ気体模型,殻模型はこのタイプの原子核模型である。

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世界大百科事典(旧版)内の独立粒子模型の言及

【原子核模型】より

…模型といってもあくまで理論的なものである。原子核はほぼ陽子と中性子(総称して核子という)からできているが,原子核模型は,この核子間の相関の考え方から集団(運動)模型,独立粒子模型,クラスター模型に分類できる。 集団運動模型は核子間には強い相関があるとする立場に基づくもので,これには液滴模型,変形核模型などがある。…

※「独立粒子模型」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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