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原子核模型 げんしかくもけい

百科事典マイペディアの解説

原子核模型【げんしかくもけい】

原子核の数学的取扱いがきわめて困難なため,一連の仮定を設けて原子核の物理的性質を簡単化し,その仮定から出る理論的結論を実験と照合して原子核の性質の研究を進める。

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世界大百科事典 第2版の解説

げんしかくもけい【原子核模型 nuclear model】

原子核の構造や性質を理解する手段として用いられる模型。模型といってもあくまで理論的なものである。原子核はほぼ陽子と中性子(総称して核子という)からできているが,原子核模型は,この核子間の相関の考え方から集団(運動)模型,独立粒子模型クラスター模型に分類できる。 集団運動模型は核子間には強い相関があるとする立場に基づくもので,これには液滴模型,変形核模型などがある。前者は原子核の質量や体積が構成核子の数に比例し,また核子間に働く核力が短距離力であり飽和性をもつことなど,その性質が液体と似ていることから原子核を液滴で近似して取り扱うもので,N.ボーアらは,この模型を用いてウランなど重い原子核の核分裂を説明した。

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世界大百科事典内の原子核模型の言及

【原子核】より

…この力は核力と呼ばれ,その起源を説明するものとして,湯川秀樹により核子が中間子をやりとりすることによって生ずるという,いわゆる中間子論が生まれた。
[原子核物理学の発達]
 この分野の研究は,その後続々と発見された新しい粒子と,その間の相互作用を扱う素粒子物理学と原子核そのものを研究対象とする原子核物理学とに分かれ,後者では,原子核のさまざまな性質を核力から出発して説明しようとする基礎論と,比較的簡単な模型(原子核模型)によって観測されている事実を系統的に記述しようとする現象論とが並行して発達した。原子核模型としては,まず,原子核の核子密度や核子当りの結合エネルギーが質量数にあまり依存しないという飽和性から,原子核を液滴で近似する液滴模型が提唱され,この模型は原子核のおおまかな性質を説明するのに成功すると同時に,核分裂過程,原子核の集団運動,さらには最近の重い原子核どうしの衝突などを記述する模型の出発点となっている。…

※「原子核模型」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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