猗頓(読み)イトン

デジタル大辞泉 「猗頓」の意味・読み・例文・類語

い‐とん【猗頓】

中国春秋時代大富豪の人。牛・羊を飼育し、製塩業を興して財を成したといわれる。生没年未詳。→陶朱とうしゅ猗頓の富

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精選版 日本国語大辞典 「猗頓」の意味・読み・例文・類語

いとん【猗頓】

  1. 中国春秋時代または戦国時代の大富豪河東で製塩業を営んだと伝えられる。一説には魯の貧窮の士であったが、陶朱公(范蠡(はんれい))に教えられて西河牛羊を牧畜し、富を築いたという。生没年不詳。転じて、富裕なことをいう。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「猗頓」の意味・わかりやすい解説

猗頓
いとん
Yi-dun; I-tun

中国,春秋時代末期頃の富豪。河東 (山西省) の地で製塩業に従事し,巨万の富を得たという。後世「陶朱猗頓」と連称して大富豪の形容として使用されている。

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