い‐の‐こゐ‥【豕・猪子】
- 〘 名詞 〙
- ① =いのしし(猪)
- [初出の実例]「あをによし 乃楽(なら)の谷(はざま)に 鹿(しし)じもの 水漬く辺隠り 水灌く 鮪(しび)の若子を 漁り出な偉能古(ヰノコ)」(出典:日本書紀(720)武烈即位前・歌謡)
- ② =ぶた(豚)
- [初出の実例]「このわたりこそゐのこの侍らんやうに、もののやうにすべきもなく」(出典:宇津保物語(970‐999頃)蔵開上)
- ③ イノシシの子。うりぼう。
- [初出の実例]「ゐのこのかたをつくりたりけるに」(出典:蜻蛉日記(974頃)付載家集)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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